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知立市N邸

知立市N邸外観東南東夕景_R.jpg

敷地条件
元は農地で、平坦な敷地。周辺にはまだ農地が多いが、名古屋や豊橋の通勤圏に位置しており、敷地の隣では大規模な宅地開発が始まっている。周辺より地盤は高いため、洪水時の問題はなく、日照や風の通り抜けもよい。
変形敷地ながらも、広さは十分で宅地として最適である。
建主の要望
① 3人の子供を安心安全、そして健康に育てたい。
② 高断熱仕様+太陽熱集熱システム床暖房で、省エネ+快適に暮らしたい。
③ 予算内でできるだけ広い空間を手に入れたい。
提案のポイント
施主の要望への回答として、シンプルなグリッドプランを提案した。2730mmグリッド、3×4の矩形として、耐力壁を全て外壁に負担させて、全ての間仕切壁を雑壁とした。矩形プランは、凹凸のあるプランに比べ、小さい表面積、で大きな体積を確保できるので、断熱材の総量を圧縮できる。2730mmグリッドは、構造材のサイズを小さくしながら耐力の確保が可能となるため、コストパフォーマンスよく大きな空間を実現できる。ここでは、梁せいを210mmで統一し、スラブを
300mmにすることができた。これにより、吹抜けを介した上下間の繋がりを強化できた。2階は屋根なりの勾配天井で、欄間を通して気配が行き来する。次世代基準強のセルロース充填断熱のおかげで、5kWのエアコン1台で、2010年の酷暑を快適に過ごせた。(藤江 創)

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